脳震盪とは? その症状や対応についてまとめてみた!

はじめに
こんにちわ!
スポーツしていると怪我はつきものですよね?
特にスポーツ外傷と呼ばれる、ボールが当たるなどといった予測しにくいことは防ぐことが難しいのかもしれません。
今回はそんな怪我の中でも重症の部類に入る、「脳震盪」について調べてみました。
色々な論文や報告があって難しかったですが、僕なりにまとめていますので是非最後までお付き合いください。
どーも高校生ブロガーのせーあです。
前に自己紹介もしているので、ぜひそちらもご覧ください
脳震盪とは
「そもそも、脳震盪って何なん?」って方も多いかと思います。
色々な本とか論文には難しい言葉なのでここでは高校生なりにかみ砕いて説明します。
まずはYouTubeで見つけた脳震盪受傷の瞬間を見てください。
https://www.youtube.com/watch?v=jVV2CBOeXlY
これは結構重症の場合です。
大まかにいうと、脳に大きな衝撃が加わることで脳が怪我している状態をいいます。
また、頭に直接でなくても脳が大きく揺れたりすると起こるともされています。
例えば、ラグビー部のAさんは試合中、相手のタックルを受けて地面に頭を打ちました。気は失いませんでしたが少し頭がガンガンします。またフワフワしているような感覚があり歩くとよろけます。しかし、すぐに治ったので試合に戻りました。
上のような場面は割とあるのではないかと思います。
この場合はAさんは脳震盪の疑いがあり試合に戻ることはよくない判断です。
「いやいや、気を失ってないし本人も大丈夫って言ってるんだから」って人もいるかもしれません。
実は、脳震盪は判断基準が分かりにくく、受傷者の主観なことも多いです。
では、どんな症状が脳震盪なのでしょうか?
症状(診断基準)
※その場に専門家がいる場合はその方に任せましょう。
また、脳震盪でない場合もあるので医師の判断なしで診断したりすることは避けましょう。
あくまで脳震盪の説明の記事となっています。
頭に関する症状が主に出てきます。
・頭痛
・めまい
・気分不快
・意識消失
・忘れっぽい(簡単な数字などが覚えられない)
・吐き気
・バランスが悪い
などがあげられます。
いずれも受傷してからすぐに現れる症状とされており、どれか一つでもあてはある場合はプレーを再開するべきではありません。
また、イメージ的に気を失うと脳震盪と思われがちですが、気を失わなくても脳震盪の可能性は十分あります。
なんなら
・1分以上の意識消失
・受傷以前の記憶が思い出せない
・自分の場所や時間がわからない
このような症状がある場合はMTBI(Mild Traumatic Brain Injury )と言い、脳震盪とほぼ同じですが脳震盪よりは重症度の高い怪我として扱われることもあります。
どうですか、ここまでを見ると「俺もあの時脳震盪だったかも」なんて人がいるかもしれません。
昔は上記の症状が消えるまでの10日ほどで治るとされてきまいたが、最近は長い時間がたっても認知機能に大きな障害をもたらす可能性が出てきているのでより深刻に捉えられています。
脳震盪による影響
セカンド・インパクト・シンドローム(SIS)
これは耳にしたことのある方もいるかもしれません。
1回目の脳震盪の後時間を置かずに2回目の脳震盪を起こした場合に重篤の状態にしてしまうこともある怪我です。
少しだけ難しく言うと1回目で微量の脳出血が起こり2回目で致命傷となる脳出血を引き起こします。
これは、後遺症なども残る可能性があるので注意しましょう。
認知機能への影響
大量のデータや報告から、脳震盪などの頭のケガをしたことのある人ほどアルツハイマー型の認知症などになりやすいことが分かっています。
特に、複数回も脳震盪の経験がある人ほど認知機能へ影響が認められています。
また、3回以上の経験がある人はうつに3倍なりやすいといった報告もあります。
しかし、現代の医療ではその原因が何なのかまでははっきりとはしていません。
治療
安静
第一は安静にすることです。
もちろん病院に行ってからですよ!
上に書いたSISを引き起こす可能性もあるので14日間は安静にした方がいいでしょう。
また、脳震盪は脳の怪我ですのでスマホなどで目を通して脳に刺激を入れるのもあまり良いとは言えません。
24時間は一人にしない
受傷後24時間は一人にしないでください。
大会での怪我とかだった場合はアドレナリンでどうにかなっていてもおかしくないです。
急な脳出血の可能性もありますので付き添うのは必須でしょう。
競技への復帰
SCAT5(CRT5)
これはスポーツにおける脳震盪の評価ツールです。2017年に改正されたばかりなんです。
ATや医師などの専門家の場合はSCAT5を使っても問題ないですが、一般の方はCRT5と言う、一般の方に向けて作らられたのを使いましょう。
この評価ツールはインタビュー形式で行い受傷者の評価を行います。
事前にベースラインテストと呼ばれる通常の時のスコアを出しておくことで受傷後の競技復帰への指標にもなります。
SCAT5の用紙が載っているURLを張り付けておきますね。
https://bjsm.bmj.com/content/bjsports/early/2017/04/26/bjsports-2017-097506SCAT5.full.pdf
Cog Sport
これはコンピュータを用いた評価方法です。
一見表面上では選手の症状が消えたかのように思われている場合でも治っていない場合があります。
Cog sportはそんな内部を見てくれます。
具体的には反応のテストなどです。
GRTPプロトコル(段階的競技復帰)
Graduated Return To Playの略で、競技復帰へのチェックリストのようなものです。
段階は合計で6つあり各段階で24時間ごとに行うのでGRTPプロトコル開始後最短6日で競技に復活できます。
もちろん14日以上の安静後です。
6つの段階は
①安静・症状がなくなるまで
②軽い有酸素運動・ウォーキングなど、筋トレなどはNG
③スポーツ固有の運動・ランニングやドリルなど
④コンタクトのない練習ドリル・複雑で負荷のかかる運動もOK
⑤フルコンタクト練習実施・専門家の許可が出てから行う。
⑥競技に復帰
こんな段階を設けるやり方です。
それぞれは24時間以上開けて行い、もし症状が出た場合は24時間の安静を経て一つ前の段階へ戻ってください。
まとめ
さて、今回はスポーツで起こりやすい脳震盪について調べてまとめてみました。
やはり、脳のことなだけあって、まだはっきりとわからない部分もありますね。
しかし、脳に深刻なダメージをを与えることはわかりきってるので、できるだけ怪我が起きないようにしたいですね。
もし脳震盪の疑いがある場合も正しく判断して対応したいですね。
ただし、専門家がいる場合は必ずその方に任せてください!
ではでは
最後までお読みいただきありがとうございましたm(_ _)m
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